「Try Creative」は、新たにクリエイティブにチャレンジしようと考えている人たちの背中をそっと押す、そんなイベントを目指しています。
今回は、2022年4月6日に開催された第2回TryCreative!「スキルゼロから動画クリエイターになる方法」の様子を、ハイライトでお伝えします!
第2回目のテーマは、「動画編集」。
ビデオグラファーとして活躍されているだいげんさんをスペシャルゲストにお招きして、
- 動画編集をはじめたきっかけ
- フリーランスになる上で大切なこと
- 動画編集スキルの身につけ方
など、気になるお話をたくさん伺いました。
動画編集スキルを身につけたい方はもちろん、すでに動画編集者として活躍されている方にも役立つ内容です!
【ゲスト】
だいげん氏
ビデオグラファー。1985年生まれ、北海道出身、大阪在住。家族に人生を楽しんでいる姿を見せたいとの思いで、製薬会社の営業を辞めて、動画制作の道へ。趣味は漫画や料理、映像制作。6歳と4歳の男の子の父。
【ファシリテーター】
CreativeLABコミュニティマネージャー/ハマ氏
静岡県掛川市在住。2017年からフリーランスとして、ライターや講師、ゲストハウス経営、NPO、コミュニティマネージャーなど、さまざまな場で活動している。
CreativeLAB/竹原めぐみ氏
Udemy講師、動画制作クリエイター。1985年生まれ、北海道出身。4歳男の子の母。食品メーカーのマーケティング職を経て、2021年にランサーズとAdobeのコミュニティで広告制作を学ぶ。2021年9月に開業して、現在はフリーランスとして活動。
【サポーター】
CreativeLABコミュニティマネージャー/シモカタセイジ氏
和歌山県和歌山市在住。ブランディング、マーケティング+クリエイティブ業界で活動。2020年から映像制作の仕事も行う。
目次
動画編集を始めたきっかけは「友人の結婚式のムービー制作」
だいげんさんが、会社員からフリーランスになった経緯を教えてください。
10年ぐらい前に、友人の結婚式のムービーを作らせていただいたのが初めての本格的な映像制作でした。それが自分としてもいい出来だったのと、みんなからの「すごいね!」「プロが作ったんじゃないの?」という賞賛の声に、気持ち良くなっていたんですよ。その後、新郎のお父さんのご挨拶のときに、「こんな素晴らしい映像を作ってくれる友人を持つ息子がいて誇らしい!だいげんくんありがとう!」と言ってくれました。結婚式の主役でもないのにこんなに感謝されるなんて、動画制作ってすごくいいなと思った成功体験がありました。それから5〜6年が経ち、動画を作れることを思い出して、会社員を辞めて動画の道にいってみようかなと思い始めたのがきっかけです。
動画を仕事にできるかなと思ったタイミングはいつですか?
今から2年ぐらい前です。最初は本当に報酬がたこ焼きとか、お金になる案件がなくて…。たぶんそれは自分になりたいビデオグラファー像がなかったんですよ。そのせいで、何を頼んだらいいのかわからない人みたいになってしまっていました。このままだと会社員に戻らないといけないんじゃないかという期間が2年ぐらいあって、ようやく2年ぐらい前から家族を養えるぐらい収入が入ってくるようになりました。
フリーランスとしてうまくやっていくコツ
フリーランスとしてうまくやっていくために
- 得意を伸ばすこと
- 収入を分散すること
- ストック型のビジネスを持つこと
について、お話をお伺いしました。
得意を伸ばすことで単価が上がっていった
動画制作する中で自分の強みを、どうやって確立したんですか?
フェスの撮影やインタビュー撮影などをいろいろする中で、企画をして絵コンテを作る作業が得意ではないことがわかったんですよ。撮影と編集は人より秀でていることがわかったので、企画とかの柱になる部分は外注して、編集とか得意な部分をやるようにしたら単価が上がっていきました。単価が上がれば企画や絵コンテなどの幹となる部分は外注できるので、結果うまく回るようになりました。
フリーランスになるうえで大切な2つのこと
フリーランスになられて5年目に入るということですが、長くフリーランスとしてやっていく上で大切にしていることは何ですか?
フリーランスとしてやっていく上で大切なことは2つあって、1つは収入源を分散することです。僕の場合は結構収入源が分散されていて、
・YouTube広告
・アフィリエイト
・オンラインサロン
・教材販売
・企業案件
などがあります。
なぜ収入源を分散するかというと、収入源を1つにするとそこからの仕事がなくなると、ゼロになっちゃうじゃないですか。そこで、何人かから分散して仕事をもらえば、もし1人の人が辞めても他の収入源が残るので、分散した方がいいと思います!
2つ目は、ストック型のビジネスを持っておくことです。最近僕がいいなと思っているのは、ストックビデオです。自分で動画素材を撮って、例えばAdobeストックに掲載して、ダウンロードされたら収益が入ってくる。それも素材を撮れば撮るほど、収益になる可能性が高くなるので、いいと思います。
すごく気持ちがわかります。私もストック収益を増やしたくてUdemy講師を始めたので。他にも試してみたいなと思いました。
実践編!動画編集してみよう
↑Premiere Proの画面
↑ダビンチリゾルブの画面
Premiere Proとダビンチリゾルブを使って、ポートレート動画(人物)を撮影した映像の編集と撮影のときにどのようなことを考えているのかをお話ししていきます。これは、YouTubeにアップする予定のBatis 85mmのレビュー動画です。
Premiere Proはカット編集とテロップ入れに使うソフトで、ダビンチリゾルブは作品を作る編集ソフトとして使い分けています。なんでかというと、ダビンチリゾルブの方が色編集がしやすいんですよね。
撮影のときに意識するのは距離とアングル
意識するのは、大雑把なところで言うと、被写体とカメラの距離が寄るか引くかの2パターン。それとカメラの場所です。カメラの高さを目線の高さにするか、上から下向きに撮るか、下から上向に撮るかのアングルを3パターンです。これを意識していなくてバリエーションがないと、メリハリがなくて見てると飽きちゃうんですよね。
編集のときに考えているのは音楽のリズム
編集するときに考えているのは、音楽に合わせてカットすることです。「タン!タン!タン!」というリズムに合わせてカットすると、スムーズに見えます。といっても、長いカットもあれば短いカットもあって、先ほどと一緒で同じテンポでカットすると飽きちゃうので、メリハリをつけるように意識しています。特に上手く撮れたカットは長めにすることもあります。
使用する音楽は最初に決める?
最初に決めています!合う音楽を何時間でも探します。スマホに入れておいて、モデルさんに「こういう感じだから」と共有しながら撮影しています。
どこの音楽素材サイトを使っていますか?
今回はMusicbedで、最近は一番よく使っています。今まではArtlistもよく使っていました。ちょっと前に自分の中で流行っていたのはEpidemic Soundです。
ポートレート動画の構成は最初に決める
ある程度頭の中で「こういう感じで撮りたい」というのを決めています。今回は渋谷で撮影したのですが、僕は渋谷があまりわからなかったので、歩きながら「ここで撮ろうか」とラフな感じで撮影していきました。僕はいつも大阪にいるので、大阪で撮影するときは40%ぐらいは「ここに立ってもらってこういう角度で撮影する」ということを決めていきます。
動画編集スキルの身につけ方
次は、動画編集を始めたいと思っている方がスキルを身につける方法をお伺いしました。
まず最初にやるべきことは「TTP」
動画編集を始めたい方は、まず何をやったらいいですか?
TTPですね!
なんですかそれは!笑
TTPは「徹底的にパクる」です!
自分がどういう編集をしたいかによってパクる動画が変わるんですけど、例えばバラエティ系ならヒカキンさんですね。ヒカキンチャンネルの編集は本当にすごくて、テロップの色がバラエティに富んでいて、絶対に効果音が入るんですよ。バラエティ動画の編集者としてやっていきたいなら、そういうのをパクるといいと思います!やっぱり上手な人の動画をまねるところから始めると、上達しやすいと思います。
ロールモデルになる人を見つけるといい、ということですね。
動画編集を始めるときに用意すべきツール
動画編集を始めたいと思ったときに、用意すればいいツールってありますか?
パソコンですね!笑
あとできれば、モニターがあるとやりやすいと思います。パソコンよりも大きい画面があると、編集スピードが上がるんですよ!27インチが使いやすいと思います。
だいげんさんは最初どの動画編集ソフトから始めたんですか?
僕はiMovieですね。その後Final Cut Proに移行して、Premiere Proにいって、今はPremiere Proとダビンチリゾルブです。どれがいいかというと、チュートリアルが多いソフトを使うのがいいと思います。それでいうと、一番多いのはPremiere Proで、次にダビンチリゾルブかFinal Cut Proですね。
では、これから動画編集を始める人が、1つだけいいレンズを購入するとしたら何をおすすめしますか?
これは難しいなぁ!50mmの単焦点レンズはどうですか?ソニーは50mmF1.8というレンズがあって、それがあると撮影が結構楽しくなると思います!
動画編集を学ぶうえで大切なポイント
動画編集を学ぶうえで、大切なポイントがあれば教えてほしいです!
目標を決めることですね。例えばお金を稼ぐとかでもいいんですけど、お金を稼いで何をしたいのかというところまで目標を決めておくといいと思います。モチベーションがなくなって途中で辞めちゃうのはもったいないので、モチベーションを継続できるような目標を決めておくことが大切だと思います。
ちなみに、だいげんさんはどういった目標を立てられていたんですか?
僕は、YouTubeのチャンネル登録者数を目標にしてて、「これぐらいいったらSONYの仕事がくるだろう」「このぐらいいったらCP+で登壇できるだろう」と自分で勝手に考えて頑張っていました。今は登録者数が3万人いるんですけど、次はカメラのメーカーになりたいと考えていて、「NDフィルターを作るメーカーになる」という目標をもっています。ただ、今の登録者数ではまだそんなに売れないと思うので、5万人か10万人にいったら一つのビジネスとして成り立つんじゃないかと思って、その目標に向かって今活動しています。
最後にだいげんさんからメッセージ
動画を作る仕事ってこの2年ぐらいでバッて盛り上がってきて、一時期めちゃくちゃ増えたと思うんですが、今はちょっと下火になってきてる感じがします。こういうときにこそ、目立てば勝ちやすいと思うので、次のブームに向けて頑張るのもアリだと思います。ですので、動画を楽しんで、この世界でワイワイやりましょう!
CreativeLABに参加してアーカイブ動画を視聴しよう
動画編集者を志す方にとって、だいげんさんのお話はとても有益でした!
この記事ではお伝えしきれなかったお話やだいげんさんが実際に作成した動画は、
CreativeLABのFacebookグループにてアーカイブを視聴できます。
気になる方は、CreativeLABに参加してアーカイブ動画をチェックしてくださいね。
《ライター:花野あやせ》
Twitter:https://twitter.com/an1007xx
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▼今回のゲスト・だいげんさんのオンライン教材「ViPro BASIC」のご紹介です。
こちらは、だいげんさんが会社員を辞めてから2年間で経験した知識やスキルを2ヶ月で学んでいただき、ビデオグラファーを職業にするための教材です。
BASICでは動画初心者から実際にYouTubeの動画制作案件で月に5万円稼ぐところまでを学べるようにカリキュラムを作っていますので、ご興味のある方はぜひこちらからご覧ください。
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