18年の勤続のワケは仲間との楽しい時間。文系・野球青年、株式会社日本HP・吉川直希さんが選ぶ道

2020-12-15

日本HP×新しい働き方LABの共同企画で進められているCreative LAB

クリエイターになりたい人やステップアップしたい人に向けて、さまざまな企画やイベントが実施されています。

今回は、Creative LABの活動を支えてくれている、株式会社日本HPの吉川直希さんにお話を伺いました。

野球、ドラム&パーカッション、お酒と多趣味な吉川さん。幼少期から発揮されていた素晴らしい才能や人生最大の挫折など、さまざまなエピソードを語っていただきます!

■□■□吉川直希(よしかわなおき)さんプロフィール■□■□

2002年コンパックコンピュータ株式会社(現 株式会社日本HP)入社。外勤営業・内勤営業、業務、マーケティング等の職種を経て、現在は個人向けPCのプロダクトマネージャーを担当。

プライベートでは二児の父。趣味は野球、ドラム&パーカッション、お酒。

■入社の決め手は「食いっぱぐれがなさそうだから」

滝沢
滝沢

吉川さん、本日はよろしくお願いいたします。

早速ですが、吉川さんは2002年入社なんですよね。
…ということは、もう18年間も日本HPに在籍しているんですね。

吉川
吉川

当時、私が新卒入社したのはコンパックコンピュータ株式会社でしたが、入ったその年にHPに合併したんです。
そのため、私の代がコンパックコンピュータ最後の新卒ってことになって。

最初は法人系のシステムの営業として、PCではなく大きなサーバーなどの営業をしていました。その次にバックオフィス系の部署へ行って、営業支援の仕事を9年くらいしていました。
実はこの頃、マーケティング志望で転職活動をしていたのですが、なかなかうまくいかなくて。社内でマーケティング部門にチャレンジしようと思い、社内公募で異動した先が今のパソコン事業部だったんです。

滝沢
滝沢

以前取材させていただいた石橋さんも社内公募でマーケティングに行ったと語られていましたが、日本HPではごく当たり前の文化なんでしょうか。

吉川
吉川

キャリアに関してはオープンで、外資系ならではという感じ。
毎週のように空きポジションがメールで知らされるんですよ。

滝沢
滝沢

社内公募というと掲示板に大々的に張り出されるイメージがありますが、フランクなんですね。

吉川
吉川

そうですね。誰でも受けられます。
私も社内公募のメールがきっかけでマーケティング部に異動しました。マーケティングといっても広報的なマーケティングの部隊と、製品が世に出てから売上をどう伸ばすかを考えるセールスに近いマーケティングがあるんですよ。
私はさらにもう1つ別にある製品担当部隊にいます。

滝沢
滝沢

具体的な仕事内容を教えてください。

吉川
吉川

全世界で「こんな製品を売ろうと思います」というラインナップのなかから日本の市場に合う製品を選びます。それを日本用にカスタマイズして、市場に送るまでの流れが私の担当領域です。
もちろん、担当している製品が製品不良や品質問題などを起こした場合についての対応や、メディア対応などの広報的サポートもしますが、基本的には投入するまでのプロジェクトマネジメントがメイン業務です。

滝沢
滝沢

私、少し前にSPECTRE(スペクトル)を購入しました。

吉川
吉川

ありがとうございます。SPECTREは私が担当している製品ではないんですけどね。

私が担当しているのは、価格がもう少し低いレンジの製品で、いわゆる「大衆的なPC」と呼ばれる製品。ラインナップでいうとPavilion(パビリオン)などが有名なブランドの1つですね。ちなみにSPECTREの製品担当は次回YouTube Creative LAB | On Air vol.5【体をクリエイティブ】に出演する柴田です。

吉川さんが担当するPavilion(パビリオン)。親しみやすい雰囲気だ。

滝沢
滝沢

柴田さんはボディビルダーをされていると聞いていますが。

吉川
吉川

そうです。

滝沢
滝沢

マーケティングは製品ごとに戦略、カスタマイズの方法は違うのでしょうか。

吉川
吉川

製品ごとに狙うターゲット層が変わってくるので、それぞれに対するアプローチや訴求の仕方・ポイントは変わってきます。
WEBページの作り方などもSPECTREはリッチなコンテンツですが、Pavilionはもう少しカジュアルな雰囲気のページづくりを意識するなどといった違いですね。

滝沢
滝沢

広報的なところ含め、対応されているのでしょうか。

吉川
吉川

一つ一つのプロダクトをどのような客層に対してどうやってプロモーションしていくのか考えるのが私たちの仕事です。
製品の説明資料やWEBページのデザインなど「何を伝えるのか」という点は私たちが考えています。

滝沢
滝沢

吉川さんは野球をずっとやってきたと伺いました。

吉川
吉川

はい。

滝沢
滝沢

失礼ですがあまりつながりが見えないんですが、そもそもなぜコンパックコンピュータに入社されたのでしょうか? 

吉川
吉川

私は文系出身ですし、テクノロジーの「テ」の字もわからない状態でした。
新卒面接でも言ってしまったのですが、「食いっぱぐれがなさそうだな」と思ったんです。面接のことは今でもはっきりと覚えています。

「君は何をやってきたんだ?」と面接官に言われて、「野球ばっかりやっていました」って答えて、「何ができるんだ」と聞かれたので「少しだけ野球はうまいと思います」と言って。
「なんでこの業界を選んだんだ?」と言われて「食いっぱぐれがなさそうだからです」と。で、採用です。未だにどこを見られたのかよくわからないんです(笑)

滝沢
滝沢

就職活動をしていくなかでの1社だったのですか?

吉川
吉川

そうですね。元々はメーカー志望でいろんな企業の採用面接を受けていました。
漠然と「自社製品に愛着を持って仕事ができたらいいな」という想いからメーカー志望だったんです。それで入社できて今となってはまさにそういう仕事ができているので、たどり着いたところがここでよかったなと思っています。

滝沢
滝沢

そうですよね。最初は営業からスタートされているんですもんね。

吉川
吉川

そうですね。もちろん、営業も自社製品に自信を持って売り込むってことが必要ですが、企業に向けて大きなサーバーを提案するなどしていたので、成果が見えにくいとは感じていました。
その点、今の仕事は私が担当している製品を持っている人をカフェで見かけると、「自分の製品がここで使われている!」と喜びを肌で感じることができる。

まあ職業柄ですが、カフェで開いているPCがどこのメーカーなのかって目が行っちゃいます。

滝沢
滝沢

結構チェックしているんですか?

吉川
吉川

性別や年齢層、服装などはチェックしちゃいますね。
どのPCが使われていて、そのPCを使う人がどんな人なのかというのはついつい見てしまいます。

■日本HPに根付くオープンドアポリシー

滝沢
滝沢

これまで日本HPにいながら、吉川さんはさまざまな職種を経験されていますよね。
社内公募などキャリアチェンジのチャンスもたくさんありますし、日本HPが1つの社会として成立しているんだなと感じました。

吉川
吉川

確かにそうですね。自分のキャラクターもあるのかもしれません。
結構、便利屋みたいな感じで使われるんですよ。たとえば、隣の部署で人を補充しなきゃならないときに「吉川行ってこい!」って言われて異動とかもたくさんあって。自分の意志で動いたのは社内公募の1回だけですね。

そんな感じでやってきたので、使い勝手が良いのかなって気はします。20年近くこの会社にいますが、キャラ残留だと思っています。

滝沢
滝沢

できる男だから言われるんじゃないですか?

吉川
吉川

そんなことはないと思いますよ。
でも「周りの環境に恵まれているな」とは思いますね。

滝沢
滝沢

フットワーク軽く行ける理由として、大切にしているマインドやご自身の性格は関係あると思いますか?

吉川
吉川

うーん……性格は結構ネガティブ志向なんですけどね。
でも、仕事は割り切っているかもしれません。

滝沢
滝沢

仕事で割り切っているというのは、「言われたことはまずやってみよう」というマインドがあるんでしょうか。

吉川
吉川

毎回、「成長できるチャンスかな」と思うようにはしていますね。

私の性格上、1つのことに集中してスペシャリストになるというよりは、いろんなことを経験して仕事の幅を広げられるジェネラリストのほうが向いていると思うんです。
縦に深めるよりは横に広げるほうが自分的には仕事がしやすいですし、これからもこのスタイルでやっていきたいですね。

滝沢
滝沢

今後「こんなふうに働けたらいいな」というイメージはありますか?

吉川
吉川

会社にお世話になっているという恩もありますし、何より好きなので今の会社にいようと思っています。やったことない領域にチャレンジすることは考えていきたいですね。

具体的にはコピーライティングですかね。お客様にわかりやすく伝える表現や言葉を選ぶことが好きであり得意な領域だとも思っています。そういったところを活かすと考えれば広報という仕事も興味がなくはない。

現時点では今の仕事を全うすることにフォーカスしていますが、「ゆくゆくはそういう道もあるのかなあ」とは考えています。

滝沢
滝沢

キャリアに対してオープンなんですね。

吉川
吉川

第1回のYouTube対談に出演していた沼田が私の上司なんですが、彼女とも1週間に1度は必ず1on1で対話しているんです。その中でキャリアに関する話題が出ることもあります。
日本HPには上司も私たちのキャリアについて考えてくれるマインドがありますし、キャリアに対して前向きな社風・風土がありますね。

第1回のYouTube対談 CreativeLAB On Air vol.1
滝沢
滝沢

キャリアチェンジしようと思うと、意を決して言うイメージがありました。

吉川
吉川

日本HPには「基本的に何かあれば社長まで連絡していいよ」というオープンドアポリシーがあるんです。「常にドアは開けておくからいろんな声を上げろ」ということですね。

社員に対する自主性を促すのと同時に、個々を尊重する文化があります。社内公募についても上司への相談は必要ありません。

「あー、あそこ応募したの?」「そうなんです」って上司が応募した後に知るって感じですね。

滝沢
滝沢

退職後にまた戻ってくるメンバーも多いと伺いました。

吉川
吉川

そうですね。「元」であれど仲間に対するリスペクトがあるんだと思います。受け入れる姿勢があるというか。

退職した人に話を聞いても、「日本HPの会社の雰囲気良かった」という話はよく聞きますね。

そういう意見を聞くとなおさらいい会社なのかなと思いますよね。

■16年間、通勤バッグに入れ続けている2つの手紙

滝沢
滝沢

吉川さん自身は「日本HPでよかった」というエピソードはありますか?

吉川
吉川

たくさんありますね。

滝沢
滝沢

1つ教えてください。

吉川
吉川

入社3年目のときに体調を崩して3週間くらい会社を休んだ時期があったんです。
当時の上司に「2年目、3年目は1番壁にぶつかるときだ。だけどお前に期待しているから、今はいいから休め。万全になったら戻って来い。もしもそのとき仕事に自信が持てなかったら相談しなさい」と言ってくれて。

それで相談したときに「どうだ? この部署に戻って来られるか?」って聞かれて。正直に「自信がありません」って言ったんです。そしたら一緒に社内の違う職種を探してくれました。
それで行った先が営業支援部隊だったんです。

滝沢
滝沢

そうだったんですね。

吉川
吉川

そういったことがあったので、すごくこの会社に恩を感じていますし、「恩返ししなきゃなあ」って思います。
当時、その上司からもらった手紙は今でも大事にとってあります。

滝沢
滝沢

言葉にならないです。手紙をくれるってすごいですね。

吉川
吉川

テキストで打ち込んで、印刷したものをくれたのですが、内容がね……ジーンとくるんです。
実はもらったときから今までずっと、通勤バッグに入れています。

滝沢
滝沢

私……泣きそうです。

吉川
吉川

そういう支えがあったから、ここまで頑張って来られたと思いますね。
実はもう1通、おばあちゃんからの手紙も持ち歩いています。

滝沢
滝沢

おばあちゃんからの手紙はどういうエピソードがあるんですか?

吉川
吉川

これも上司の手紙と同じ頃にもらったんです。当時、実家暮らしで家族にも心配をかけていて。その時の私の姿を見て、おばあちゃんが手紙を書いてくれました。
僕が人生のなかで1番挫折を味わった時にもらった2通の手紙なんですよ。ファイルに入れてお守り代わりにしています。あまり内容を見返すことはないんですが、この先、自分のこれまでを見直す機会が出てきたときにはまた見返すでしょうね。

滝沢
滝沢

野球をしていたら挫折っていっぱいありませんか?
それよりもその時の挫折のほうが大きかったですか? 

吉川
吉川

実は小学校から付属上がりで大学に進学したので、受験などは経験していないんです。
小学校受験なんて、もう覚えていないじゃないですか。小学校から大学まで野球しかしていないみたいな感じで。成績もギリギリ進級するような状態でずっと上がってきたので。

野球に対する挫折もありましたけど、人生における挫折というのは社会人3年目の時が初めてでしたね。学生の頃は、何試合もヒットが打てずに悩んだり、フォームをいじったりしました、当時の悩みと比べたら屁みたいなもんでしたね(笑)

■父の肖像画から紐解く見せ方のこだわり

滝沢
滝沢

吉川さんはどんなお子さんだったのでしょうか?

吉川
吉川

とにかく活発で運動が大好き。でも絵を描くのも好きでしたね。

滝沢
滝沢

漫画を描いていたんですか?

吉川
吉川

絵が上手かったのは、幼稚園までです。立体的な絵を描いていました。
電車も平面図ではなくて奥行きがあるような描き方をしていて。でも小学校に上がってからは、ほとんど描かなくなってしまいました。
親からは未だに「絵は才能があると思ったんだけどね」って言われますよ。

滝沢
滝沢

幼稚園児で奥行きがある立体的な絵ってなかなか描けないですよね。

吉川
吉川

そう思いますね。しかも遠近法を意識して、後ろが少し狭まっていくような距離感がある絵を描いていたんですよ。当時から既にそんな感覚があったんでしょうね。

滝沢
滝沢

大人になってから当時の絵を見たことがあるんですね。

吉川
吉川

もちろん。「ああ、こんなの描いてたんだ」って。

滝沢
滝沢

ご自身もお子さんがいらっしゃるじゃないですか。
比較してもやっぱりすごいなって思いますか?

吉川
吉川

すごいと思います。この時にあれを描いていたのかと思うと、正直うまいなと思いますよね。
3、4歳のときに描いた親父の似顔絵があって、一筆書きなんですけど上手いんですよ。
その絵は今でも実家で額縁に入れて飾ってくれていますね。

滝沢
滝沢

小さい時に絵描いていたセンスが、仕事していくなかで活きているなと思うことはありますか?

吉川
吉川

絵の才能はともかく、結構几帳面なところはあると思っていて、たとえば資料を作るときも「どうやったら読みやすくなるかな」「相手が見て気持ちいい資料作りをしたいな」と心がけていますね。

滝沢
滝沢

先ほどお話に出た「お客様にどうやってわかりやすく伝えるのか」という話に行きつくんでしょうか。

吉川
吉川

そこにもつながると思いますね。雑にアウトプットを出したくないって思っています。

滝沢
滝沢

広告を出すときはプロダクトごとに見せ方、戦略が違うと言っていましたが、資料づくりもその点を意識しているんでしょうか。

吉川
吉川

やはりきちんと伝えないといけないって思います。
スピードも大事ですが、どちらかというと。質にこだわりたいって思っていますね。

滝沢
滝沢

資料を作るときの絶対に外せないポイントはありますか?

吉川
吉川

相手のレベル感に合わせるってことですかね。あとは「どこにどういう絵を挿せばいいか」「どういう文章と写真の構図にするか」ということを考えるのも好きですし、常に意識していますね。
日本HPのWebページは製品ごとに分かれていて、基本的に製品担当がデザインしているんです。プロダクトごとにページのトーンも違いますね。優しい表現をしているページが私です。

滝沢
滝沢

確かにPCを購入するとき説明されても「何のこと?」って思うことが多いですよね。

吉川
吉川

結構、日本HPのPCを購入してくださるお客様はリテラシーが高い方が多いと思っています。

とはいえ、私の担当製品は大衆向けのPCで新規のお客様メイン。
そのため、それほどPCに詳しくない方が見ることを想定して、初めての方でもわかりやすい表現を選んで作るようにしていますね。かなりテッキーな感じには見せないように、写真1つとっても柔らかい感じを意識していますね。

滝沢
滝沢

お客様にとって、「初めてのHPのPC」になるからってことですよね?

そうですね。

■週6で野球、休みはバンド活動。全力で楽しんでいた青春時代

滝沢
滝沢

野球は友達と遊ぶ延長上にあったんですか?

吉川
吉川

私たちが子ども頃は、サッカーより野球をやっている子が多かったんです。
家に帰れば親父が見ている野球中継を一緒に見ていましたし。

滝沢
滝沢

吉川さんは、ご兄弟はいらっしゃるんですか?

吉川
吉川

4つ上の兄がいます。まったく私とはタイプが違って兄貴は勉強がしっかりけれど運動が苦手なタイプ。真逆でしたね。
もともと医療従事者が多い家系ということもあり、兄は医者をしています。ちなみに、家族・親戚の中でサラリーマンは私しかいません。
うちの親父はミュージシャンで、お袋は専業主婦ですが、学生時代は絵の学校に行っていて油絵を専攻していたみたいです。
絵が上手かったのはお袋の影響かなと思うんですけど。私は野球のほかにドラムもやっていて、それは親父の影響かなと思います。

滝沢
滝沢

趣味に「ドラム&パーカッション」とありましたよね。
お父様はどんな音楽をしているんですか?

 

吉川
吉川

アコースティックギターを弾いています。
CDを出したり、ミュージシャンの後ろで弾いたり。
生涯現役らしいですよ。うらやましいなと思いますけどね。

滝沢
滝沢

「けど」というのは「うらやましいなと思うけど、自分でやるってなると……」ってことでしょうか?

吉川
吉川

なんでしょうね。私は趣味と仕事を完全に分けることを選びましたが、やはり趣味を仕事にできている点はうらやましいなと感じますよね。
まあ、好きなことだからこそ、うまく行かないときの苦しみなどは大きいんでしょうけど。それでも親父は「ステージ上でギターを弾きながらぽっくり逝きたい」って話してますよ。そこは素直にカッコいいなと思いますね。

滝沢
滝沢

吉川さん自身もバンド活動をしていたんですか?

吉川
吉川

やっていましたね。中学から始めて野球と両立していました。
当時、週に6日は野球の部活があったので、部活が休みの月曜日に学校帰りにスタジオに寄って練習していました。
本当に自分のやりたいことばかりしていましたね。

滝沢
滝沢

あと6日は練習だったんですよね? 休みないじゃないですか。

吉川
吉川

ないですね。まあでも体力があったし、楽しかったからよかったんじゃないですか。
高校に入ってからはライブハウスで演奏もしましたね。
大学に入るともっと自由な時間が増えたので、地方に遠征も行きました。

■オフのためにオンがある。だからこそ“全力で楽しむ” 

滝沢
滝沢

今は、バンド活動はしていないんですか? 

吉川
吉川

会社の軽音部に入っています。少し前までは仕事帰りに音楽酒場に仲間と行って、お客さん同士でセッションしていました。
それが楽しくて。飲みながらするんです。

滝沢
滝沢

その日しかありえないクリエイティブですね。

吉川
吉川

そうですね。聴いたことのない曲を叩かないとならないとかね。
「こんな感じかな」って叩くんですけど、上手くできたら褒められてね、おもしろいですよ。
軽音部の仲間とは「次回までにこれを練習して来よう」って決めて定期的に行っていました。ライブをするってわけではないんですが、楽しいんです。

滝沢
滝沢

そんなかっこいい生活があるんですね。ドラマでしか見たことがないです。

吉川
吉川

楽しまないと。趣味を続けたいっていう想いもありますしね。
究極論を言ってしまえば、オフのためにオンがあると思っています。
オフが充実していないとオンがしまらないんです。

滝沢
滝沢

吉川さんのなかでオンとオフは離れているんですか?

吉川
吉川

仕事とプライベートは完全に分けていると思います。
でも、プライベートが充実しないと仕事がしまらないし、仕事が上手くいかないとプライベートも上手くいかない。
そういう意味では分けているつもりですけど、結果的につながっているのかもしれません。

滝沢
滝沢

結婚したり、お子さんできたりすると趣味を楽しむ時間がなくなるって話もありますが、吉川さんはそうでもなさそうですね。

吉川
吉川

それは当然ありますが、自分の時間を作るようにしています。
今も野球が好きで草野球チームにも入っていますけれど、幸いにも息子が野球を始めてくれたので。
土日も自分の趣味にかかわれるじゃないですか。

滝沢
滝沢

お子さんの野球はお子さんの意思で始めたんですか?

吉川
吉川

そうですね。もともとはサッカー少年だったんですけど、小学校に上がってから野球をやろうかってなって。「お! はじめる!? きたきたきた!」って思いました。
それで近所のチームに入れて、もれなく私も入りましたね。

滝沢
滝沢

結構前のめりに?

吉川
吉川

そうですね。もうぐいぐい(笑)
どんな指導しているんだろうってめちゃくちゃ見ました。

滝沢
滝沢

一緒に練習もするんですか?

吉川
吉川

子どもが学校から帰ってきて、夕方軽くキャッチボールすることはありますね。
私もコーチとしてチームで低学年に野球を教えています。
前回YouTubeで話した「スポーツとクリエイティブ」https://youtu.be/J0Xj_CQNiB4ってテーマだと、どう教えたら上手くなるかを考えることもクリエイティブ要素があったなあと思いました。

滝沢
滝沢

年齢や一人ひとりのタイプによっても違いますよね。

吉川
吉川

中学生、高校生になれば、言うことを理解してその通りに動いてくれるんですけど。
小学校低学年って、野球のルールもままならないし、どういうふうに動いていいかもわからない状態なので、一人ひとりに的確にアドバイスするっていうのはすごく難しいなと思いますね。

滝沢
滝沢

吉川さんはもう1人お子さんがいらっしゃいますよね。

吉川
吉川

6年生の女の子がいます。

滝沢
滝沢

お子さんを見ていて「自分と似ているな」「血筋だな」と思うことはありますか?

吉川
吉川

そうですね。お姉ちゃんとは性格が似ているなと思いますね。感性が豊かなところとか。
息子とは運動神経が良くてこだわりが強いところが自分と似ているなと思います。
あとは二人とも社交的ですね。娘は反抗期に突入していますけど。

滝沢
滝沢

話してくれないとかあるんですか?

吉川
吉川

あります、あります。「お父さんイヤ」って時期なので、今は奥さんに任せています。

滝沢
滝沢

奥様はどういう方なんですか?
全力で趣味を楽しむ吉川さんの家族構成が気になりました。

吉川
吉川

私が几帳面なネガティブ人間なのに対し、奥さんは大雑把なポジティブ人間ですね。
奥さんから「ネガティブなヤツだ」って言われますもん(笑)
でも天然ですね。私はプライベートではボケタイプなんですが、家ではツッコミタイプです。

滝沢
滝沢

ボケタイプなんですね。
みんなを笑わせることが好きなんですか?

吉川
吉川

好きですね。

滝沢
滝沢

吉川さんは人を大事にしているんだなと感じました。恩を大切にしているじゃないですか。
趣味も一人ではなくみんなで楽しんでいるものばかりですよね。

吉川
吉川

そうなんです。みんなとその場を楽しむのが好きなので。
今も在宅勤務続きで会社のみんなに会えなくて寂しいんですよ。

滝沢
滝沢

早く会社の仲間に会えるといいですね!

吉川さん、本日はありがとうございました。

CreativeLABメンバー募集中!

CreativeLABでは、クリエイターのみなさまのクリエイティブ活動をバックアップできるよう、より良いコミュニティづくりを目指しています。

本記事をお読みになられクリエイティブな活動にご興味を持たれた方、クリエイティブに挑戦してみたい方はぜひ、CreativeLABへご参加ください。

ご参加はこちらからどうぞ⇒Creative LAB

吉川さんが出演されたYouTube対談はこちら

ライタープロフィール

<取材・文>=滝沢 紘子

ランサーズ認定ランサー/新しい働き方LAB東京コミュニティマネージャー

個人事業主という働き方に興味を持ち、フリーランスになる。ライター、ディレクターとして求人広告の取材・写真撮影・執筆をメインに対応。新しい働き方LABではイベント運営を中心に活動中。

Twitter:@hiroko_d_923fes note:https://note.com/monja420

Start your creative. CreativeLAB
CreativeLAB